FXの取引は個人でも行うことができますが、法人を設立して法人口座で取引をしようと考える人も多くいます。実際、法人の設立のためのコストはそれほど大きくはありませんから、ある程度の利益を得られるのなら設立するメリットは大きいと言えるでしょう。では、なぜ法人まで設立するのでしょうか。その一つの理由がレバレッジ規制です。

日本では個人投資家がFXの取引によって大きな損失を抱えるケースが多くあり、そのために国は規制に乗り出したのです。これはレバレッジ規制と呼ばれていて、個人投資家は25倍までにレバレッジを規制することにしたのです。25倍もあれば十分だという人もいれば、25倍では大きな利益を期待できないと感じる人もいるでしょう。細かく分析をして大きな資金を投じたいという投資家にとっては、25倍というのはあまりにも低すぎると考えられます。

しかし、この規制は個人投資家に対するものでしかありません。法人にとってはこのような規制は関係がないわけです。そもそも法人がFXの取引をする本来の理由は為替ヘッジができるからです。海外と取引をしている企業にとって為替ヘッジは非常に重要なものだと言えるでしょう。

少額の資金でヘッジできることは企業にとって重要なことだと考えられますから、規制をすることによって企業は経営上のリスクを排除できなくなる可能性があるために、規制の対象外になったと考えられます。そのため、法人口座を開設すれば、レバレッジ規制なしで取引ができます。

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