FXはハイリスクであると言われることが多いですが、その具体的な例を知っておくことは取引をする上で有用です。具体的な例を挙げてみましょう。ドル円のレートが1ドル=115円である状態を想定します。10万円の証拠金を預ければ、最大で250万円までのポジションを持つことができます。
売買単位はたいてい1万通貨ですから、この場合、2万ドルまでのポジションを持つことができます。2万ドルというと、230万円のポジションになるわけです。2万ドルの買いポジションを持っていた場合を想定します。このときにドル円が急変して、1ドル=114円に前変化したとしましょう。
1円というのはかなり大きな変化ですが、あり得ないことではありません。この場合、ポジションの大きさは228万円となります。この時点で2万円の含み損が発生することになります。もしもこうなった場合、証拠金は実質的に2万円マイナスになり、8万円しかないとして評価されます。
8万円の25倍というと200万円ですから、この時点でレバレッジは25倍を超えていることになります。FXではレバレッジが25倍までに制限されていますから、そうなる前に強制的にポジションが決済されることになるのです。もしも市場が急変しすぎて決済ができなかった場合、証拠金がマイナスになる可能性もあります。このような場合には借金をすることになるわけです。
このようなことがあるために、FXはハイリスクだと言われるのです。