ユーロは世界で2番目に取引量のある通貨です。ユーロはヨーロッパ諸国の共同通貨です。以前は各国でフランスのフラン、ドイツのマルク、スペインのペセタ、イタリアのリラのようにばらばらの通貨が利用されていました。それぞれにレートがあり、共同体内での経済活動を活性化させるために「ユーロ」が導入されました。

ユーロは大変夢のある構想ではありましたが、実はデメリットも存在しています。それは共同通貨を利用することによって、1国の判断で紙幣を増刷するなどの金融政策を行うことができなくなるという点です。そのデメリットが最も浮彫になったのが、ギリシャの債務問題です。ギリシャがもし自国の判断で通貨を増刷することができたら、債務問題もここまで大きくならなかった可能性があります。

ギリシャの債務問題は他のヨーロッパ諸国にも波及し、ユーロのレートにも大きな影響を与えました。FXでユーロを取引をする場合、EU加盟国の動向に注目する必要があります。EUには現在イギリスの脱退問題があり、これもまたユーロや英国ポンドに大きな影響を与えています。FXブローカーによっては一時的にレバレッジを規制しているところもあります。

ユーロはFX取引でも人気のある通貨ですが、そうした問題を抱えていることはしっかりと認識しておいたほうが良いでしょう。今後他の国が参加したりすでに参加している国が脱退、財政問題が浮き彫りになることで、同様の波乱が発生する可能性もあるのです。

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