日本のFXでは、基本的なチャートとして多くのところでローソク足が使われています。ローソク足は、ある時間内の為替レートの動きを、その時間内で初めてついたレート(始値)と最後についたレート(終値)、そして、その時間内での高値と安値の4つのデータ(4本値)をグラフにしたものです。ローソク足は、レート(値)を縦軸にとり、横軸を時間軸にします。まず、始値と終値及び(横の)時間部分で長方形(実体)を描きます。

終値が始値より高い時には、陽線といって白ぬきまたは赤ぬりの長方形を描きます。逆の場合は陰線といって黒または青ぬりの長方形とします。その時間内の高値が、始値あるいは終値より高い場合には、長方形の上に直線(上ヒゲ)を描き入れます。逆に安値に対しては、長方形の下に直線(下ヒゲ)を描きます。

これらを時間軸にそって描き加えたものがローソク足のチャートです。FXで使うローソク足の見方は、たくさんありますが、ここでは、為替レートが大き動いた後のローソク足の動きを実体とヒゲに着目してみます。FXで為替レートが大きく動く理由の1つにロスカットを巻き込んだ取引があります。これは、ロスカットによって、一方的で大量の注文が発生するためにレートの変動も一方的に大きくなると考えられます。

例えば、ある通貨ペアのレートが大きく上がって、ローソク足の陽線が続いた場合、その後に実体が小さく、ヒゲが比較的長い陰線になることがあります。これは、ロスカットが一段落して、レートの動きが反転した時によくあらわれます。この時、この陰線の高値(上ヒゲの上限)がとりあえずの高値と解釈して、そこの周辺にロスカットを出して、売りポジションを建てると陰転した動きから利益が期待できる場合があります。

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