FXでは様々な注文方法がありますが、その一つとしてIFD注文があります。IFDは「イフダン」と呼びます。IFDには第1注文と第2注文の二つからなり、第1注文が約定した瞬間に第2注文が発注されます。色々な使い方がありますが、たとえばリスク管理には利用しやすいでしょう。
たとえば、FXでドル円を買った場合を考えて見ましょう。ドル円を買った瞬間にドルが暴落し、損切りができないまま大きな損失を抱えてしまうことはあり得ないことではありません。たとえばFRBが金融緩和を拡大するというニュースが流れればドルが暴落することもあり得るでしょう。あるいは、雇用統計の結果が想定外に悪くてドルが暴落することもあり得ます。
損切り注文を入れていればこのようなことがあっても問題はありませんが、ポジションを持った瞬間に暴落すれば手も足も出ません。このような状況はおそらく頻繁に起ることではないとは思いますが、ないとも言えないでしょう。万が一のことを考えれば、ポジションを持つと同時に損切り注文を入れておきたいものです。これを実現できるがFXではIFD注文です。
第1注文にポジションを持つための注文を入れておき、第2注文に損切り注文を入れておけば良いのです。こうすれば、ポジションを持った瞬間にレートが変動しても、すぐに損切りが発動されます。損切りはリスク管理の基本中の基本で、IFD注文を利用すれば徹底することができるのです。