FXは外国通貨の取引を通して利益をあげることが唯一の目的です。そして、何割かの人は実際に利益をあげているのも事実です。それでは、FXで得た利益に対する税金はどうなっているのでしょうか。FXの利益に対する税金は、申告分離課税という方式になっています。
これは、他の所得とは切り離して税金を払う制度で、基本的に利益から(認められれば)経費を差し引いた額の20.315パーセント(0.315パーセントは復興特別所得税)が納税額となります。これらは、自ら申告して、納税することになりますので、面倒といえば面倒です。とにかく支払調書という書類がFX業者から税務署に提出されますので、取引の内容は税務署に筒抜けですから、税の申告は忘れないようしたいものです。ところで、給与所得などのある人では、それ以外の所得が20万円以下の場合には、申告しなくても特に問題ないようです。
また、無職などで他に所得のない人の場合には、基礎控除の38万円まででしたら税金はかかってきません。さて、上記の額を超えた利益が出たとして納税しますと、第2の税金である健康保険等の支払いが待っています。これらは、所得に応じて保険料などの金額が決まってきますので、そこそこの利益が出た場合には、利益の20.315パーセントの納税だけではすまなくなります。確かにFXで利益が出るのは嬉しいことですが、下手に利益を出すと取られるものも多くなりますので、稼ぐなら大きく稼ぎたいものです。