FXで取引される通貨は様々なものがありますが、その中で重要なものとしてメジャー通貨があります。メジャー通貨、主要通貨、メジャーカレンシーなどと呼ばれます。メジャー通貨というのは、国際的な市場で十分な流動性のあるものを指します。分かりやすく言えば、国際市場でいつでも取引ができる通貨だと言えるでしょう。
具体的な通貨としては、ドル、ユーロ、ポンド、円、スイスフランがあります。これらの通貨は世界中で取引がなされていますし、外貨準備に組み込んでいる国もたくさんあります。FXの情報を集めていれば、ドル円レートが最初に紹介されることが分かるでしょう。取引をする人のためではないニュースであれば、ドル円レートしか紹介されないこともあります。
ドルはメジャーカレンシーの中でも最も重要なもので、キーカレンシーあるいは基軸通貨と呼ばれます。そのためにドル円が最も多く紹介されるのです。メジャー通貨の定義は誰かが決めたものではありませんが、一応のところはこの5通貨とすることが多いです。それに次いで取引量の多い豪ドルとカナダドルを含めることもありますし、この2通貨を準メジャー通貨と呼ぶこともあります。
メジャー通貨は流動性が非常に高いために、常に取引がなされていると言えるでしょう。例えば、スイスフランショックが以前にあり、FXでも大きなニュースとなりましたが、あれだけ大きく変動したときでもインターバンク市場では取引が成立していたのです。